エンディングノート

エンディングノート|福岡の行政書士事務所遺言相続

相続に関係するものとして、みなさんはエンディングノートをご存知ですか?
エンディングノートは遺言書に比べ、まだまだ知名度の低いものです。

エンディングノートとは自身の死亡や病気に関して、相続人や家族等に対し、予め作成者のこと、意向等を記しておくものです。
簡単に言えば、作成者のプロフィールを詳細に表したものですね。遺言書の補足にもなります。

「遺言書で足りるんじゃないの?」
と思われがちですが、遺言書にも記載して効力のあるものと、ないものが存在します。
例えば、葬儀は行わないで欲しい。延命治療は行わないで欲しい等。
これらは、遺言書に記載しても基本的に効力はありません。
それに、延命治療については生きている間ということになります。
遺言書は自筆証書遺言であれば、勝手に開封することも出来ません。
家裁に提出が必要で、勝手に開封すると過料を課されてしまうことがあります。
ともなると、延命治療の希望に関して、家族は知る術をその時に持てないのです。

こういった時の為に残すのが、エンディングノートです。
エンディングノートは、開封に制限もなく、特に法的な義務もありません。
ただ、エンディングノートの所在を伝えておくと、残された遺族の道しるべになります。
遺言書は財産などに対する道しるべだとしたら、エンディングノートは故人を知る為の道しるべになります。

エンディングノートへの記載内容は葬儀や延命治療等に限らず、作成者のヒストリーを記せる物でもあります。
例えば、作成者はどこどこで生まれ、どこどこで育ち、幼少時代にはどこどこで良く遊び、過ごし、どこどこの学校へ進み、どこどこの企業に就職。
○年○月○日 誰誰と結婚。
○年○月○日 誰誰を出産。
○年○月○日 どこどこからどこどこへ引っ越し。
近所の○○さんへのメッセージ
家族○○へのメッセージ
等々。

作成者が死亡した時は、だれだれに知らせて欲しい。
生前、だれだれ先生には良くお世話になったので、御礼を伝えて欲しい。
葬儀はどこどこで行って欲しい。
散骨はこのようにして欲しい。等。

どうですか?
遺言書より作成者の物語や考えてる事等を知れ、残された家族にとっては、ここで初めて知る事もあると思いませんか?
気づけることもあると思いませんか?
悲しい事に、故人が死亡する事で、故人の事を知る事もあります。
逆に、死亡してしまったが為に、それ以上を知れない事もあります。
エンディングノートは家族を見つめなおす事が出来ます。
エンディングノートは葬儀・延命治療等の希望だけでなく、作成者の過去も知る事が出来るものです。

私は、父を早くに亡くしましたが、父が亡くなってから初めて知る事が沢山ありました。
例えば、父は昔、お金持ちの家に育ち、詐欺まがいなことがあり、家族が財産を失った、とか。
父の名前が、子供である自分が知っている名前ではなく、戸籍などを見ると読み方が違う、とか。
びっくりする話ばかりでした。

弊所では、エンディングノートの作成をお薦めします。
エンディングノートを冊子にし、遺言書とセット、又は、個別にて作成し、提供致します。
お気軽にご相談下さい。

料金表はこちら♪

タイトルとURLをコピーしました